睡眠

休養と睡眠
 私たちの身体には、さまざまな活動によって肉体的な疲労や精神的な疲労が生じますが、これらの疲労は休養をとることによって,消失したり減退したりします。
休養という言葉のなかには、活動を一時休んでゆっくりするという休息のほかに、睡眠をとったり、ストレス解消のために運動や趣味を活用することなどが含まれます。
睡眠は休養の典型的なものです。
 睡眠により私たちは昼間の活動の疲れをとり、明日への活動のエネルギーを蓄えます。
病気の時に睡眠時間が長くなるのは、身体全体のエネルギー消費量を抑えて、力のすべてを感染と闘うことに振り向けるためだと考えられています。
また睡眠中に,身体の中には成長ホルモンが分泌されます。寝る子は育つといわれるのはこのためです。
夜なぜ眠くなるのか
 睡眠は食事と排泄と同様に、生命を支えるためのもっとも基本的な営みです。 この睡眠を支配しているのが、脳にある睡眠中枢と覚醒中枢です。私たちは通常、感覚の刺激が多いと意識もはっきりしてきますし、逆に感覚の刺激がなければ眠気が起こってきます。
人間の身体にはリズムがあり、夜は機能が低下して眠るのに都合がよく、昼は働くのに都合のよい状態がつくり出されています。
睡眠中の生理変化
 睡眠中は意識の変化ばかりでなく、全身の筋肉の緊張も弱くなりますが、肛門や膀胱の筋肉は例外的に働いています。反射は弱まり、感覚力も低下します。体内のエネルギー消費量は少なくなり、体温は低くなります。血圧は多少下がり、心臓の収縮力も少なくなり脈拍も減少します。呼吸もやや浅くなって、回数もやや少なくなります。
また、胃腸の働きをはじめ、ほかの内臓の活動も弱くなります。胃液の分泌も減少しますので、就寝直前の飲食は胃腸に負担をかけることになります。腎臓の作用も低下し、尿量は減少、睡眠の妨げを防いでいます。
睡眠時間
 睡眠時間は、出生直後では夜間と昼間の区別なく約18〜20時間ですが、その後昼間の時間が次第に減少し、夜間睡眠を中心とした睡眠となり、成人では7〜8時間、高齢者は5〜7時間です。これはあくまでも一般的な目安であり、かなり個人差があります。
睡眠時間にこだわる必要はなく、深い睡眠時間を多くとること、すなわち熟睡できることが大切です。
高齢者の睡眠の特徴
 高齢者の眠りには、寝つきが悪い夜中に何度も目が覚める朝早く目覚めるという3つの特徴があります。
高齢者の睡眠は、入眠の障害と熟睡がないということで、不眠を訴える場合が多くなります。また、高血圧,神経痛など、身体の不調が安眠を妨げることもあります。
不眠をもたらす原因
安眠への援助

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